開幕後約20試合経過 アストロズの振り返り
MLBが開幕して約20試合経過しようとしています。サイン盗みで真価が問われるアストロズ。現在の順位と主な出来事を振り返っていきたいと思います。
ア・リーグ西地区順位表(8月12日時点)
お金と人気は30球団最低レベルだが、戦術の細かい工夫と若手の育成で下馬評が高かったアスレチックスが貯金6をつくり順当に首位を快走中。アストロズは負けが続き首位と4.5ゲーム差の3位となっています。
昨季ア・リーグ1位だった本塁打数は現時点で20本で10位(1位はエンゼルスの32本)と、いまひとつどころかサイン盗みの影響が諸に出ています。まだ打席数が少ないので数値の上下があると思います。引き続き注目していきます。
アストロズ個人成績
10試合経過時に打率.438で首位打者だったブラントリーが.286と打率ダウンしていますが、打率12位だったコレアは変わらず打率.333と高い水準を保っています。しかし主力中の主力のブレグマン(昨季.296)、スプリンガー(昨季.292)、アルトゥーベ(昨季.298)は大ブレーキ中です。サイン盗みの影響が出ているのでしょうか。
またこの期間に遺恨の残りそうな乱闘騒ぎもありました。ベースボール専門メディア"full-count"によると、
ラウレアーノの背中に4番手の新人右腕カステヤノスのすっぽ抜けカーブが直撃。その瞬間からラウレアーノは怒り心頭だ。アストロズ捕手のマルドナードや審判団に制止されながらも身振り手振りで文句を付けると、一塁ベース付近からアストロズ側の一塁ベンチのシントロン打撃コーチへ突進。一塁ベンチ前に両軍が集結して取っ組み合いの騒動となった。
ラウレアーノはぶつけられた時は怒り心頭でしたが、なんとか心を落ち着かせ一塁に歩いているように見えました。しかしアストロズ側が挑発したことにより乱闘に発展。さらにきかっけはあきらかにアストロズなのに、退場者はラウレアーノと別場所で乱闘に発展したアスレチックスのアレン捕手の二人のみ。この処分もまったく納得いくものではないし、アストロズらしいやり方だなと思いました。サイン盗みで勝てないなら相手チームの主力打者を退場に追い込む。審判も買収さてるとさえ思えてきます。
また少し前にはなるのですが、7月29日にドジャース戦でも乱闘騒ぎが起こっています。6回裏に救援登板したジョー・ケリーですが、3番ブレグマンにカウント3-0から頭付近にビンボールで嫌な空気が出始めます。次にブラントリーのファーストゴロで一塁ベースカバーに入ったケリーの足をブラントリーが思いっきり踏みます。恐らくこれで何かしらのスイッチが入ったのではないでしょうか。次のコレアの時に顔面付近にボールを投げ、最終的に三振を取った後に、コレアに向かって何か言ってます。
『今のはナイススイングだった。この犬野郎!!』
自分から仕掛けて三振に取って、最後は相手を罵る。ケリー最高です。